コドモのコドモ 1巻

「コドモのコドモ」1巻より。

マンガを読んでいて『気持ち悪い』と思える事は、そのマンガから受け取っているそのものこそネガティブな反応であれ、結果的に感動させられている事には違いないのである、とか。
コレを読んでそんな感動がある事を久方思い出しましたは。

コドモのコドモ (1) (ACTION COMICS)

コドモのコドモ (1) (ACTION COMICS)

コドモのコドモ (2) (ACTION COMICS)

コドモのコドモ (2) (ACTION COMICS)

コドモのコドモ (3) (ACTION COMICS)

コドモのコドモ (3) (ACTION COMICS)


コレ以前にウチが読んだ事のあるさそうあきら作品は大雑把に2種類に分類できる。



「犬・犬・犬」や「トトの世界」といった、異端による社会不適応状態を冒頭の主軸としたもの。

トトの世界 (1) (Action comics)

トトの世界 (1) (Action comics)



「神童」や「マエストロ」といった、名声の無い天才が居る事を冒頭の主軸としたもの。
神童 (1) (Action comics)

神童 (1) (Action comics)

マエストロ (1) (ACTION COMICS)

マエストロ (1) (ACTION COMICS)



どちらの類も、平凡の範疇に留まる事の出来ないキャラクターありきの物語なのだけれども、「コドモのコドモ」はそれらと違って、何処にでもいそうな小学校5年生の女の子が主人公で、物語の主軸は「この女の子が妊娠、出産する」というものだ。


読んでいて、読んでいるこちら側からしたらコレは「物語」であり、仮に実話を元に作られたドキュメントなのだとしても他人事である。
然し、なのにも拘わらず、コレを読んでいた際にウチ自身に起こった具体例を挙げるならば、
気付いた時には唾液の分泌量がやたら増え、それを何度も飲み込んでいたりだの、
気付いた時には軽く過呼吸気味になる程、呼吸が荒くなっていたりだの、
そういった症状が併発され、冒頭で言っている「気持ち悪い」状態に陥った訳である。



「気持ち悪い」と、そう思えた作品なので決してオススメはしません。
が、「怖いモノ見たさ」みたいな感覚で読んでしまう事を止めもしません。