アニメがお仕事!

「アニメがお仕事!」2巻より。

今週の少年サンデーにおける目次欄において、椎名高志が「アニメーション制作進行くろみちゃん」に対し、「怖い」と評していたんだけれども、ウチが思うに全然「くろみちゃん」は救いも希望もあるポジティブな物語だと、そー思うんだは。


ンで、コレです。

アニメがお仕事! 1 (ヤングキングコミックス)

アニメがお仕事! 1 (ヤングキングコミックス)

まぁ、なんつーか、読めば読む程、アニメを仕事にしちゃーいけないんだなと、そうツクヅク思わされるっつー以前に「動画」という役職で生きていく事とは「ああ野麦峠」の女工にも負けず劣らずの環境に身を投じる事なのだと、そんな事を思う次第なんですは。
最も、劇中の当人達は絶望したり、絶望したり、絶望したりしながらも希望を捨ててなくはあるんだけども・・・それにしたって、やっぱりこのマンガを読む事によってアニメーターに憧れれるドコロか、生々しい現実ばかり突きつけられる感が強い。



そういった事と直接関係があるのか無いのか微妙な所だけれども、アニメーターとして結構な腕を持っていた江川達也*1「漫画とは作品ではなく商品なのだ」との認識の上、あからさまに金儲けの為の漫画を書く様になっていった事に納得出来なくも無いと、そんな事を思わされる。*2


然し、それでも、そういった現状を知りつつもアニメを作りたいという人は居る。
出来れば彼ら彼女らの環境や収入が改善され、「仕事」として真っ当なものになってくれれば良いなぁとか、見る側の人間として希に思ったりするのである。
・・・思うだけだけれども。

*1:王立宇宙軍」における強姦未遂シーンが彼の担当

*2:とは言え、昨今の江川達也の漫画を面白いとはコレっぽっちも思えないんですが