CLANND 18話



脚 本 :志茂文彦
絵コンテ:高雄統子
演 出 :高雄統子
作画監督池田晶子


Bパート終盤における3カット*1で「泣き顔」を意図的にズラして視聴者に伝える演出がスゲェ印象深かったんでメモ。



1cut.
驚いた表情の杏(姉)アップ



2−1cut.
カメラ位置が少し引いて椋(妹)の側頭部を含んだ構図へ。
杏の驚いた表情は変わらないが、目線を視聴者からは見えない椋の表情から暫く動かす事が出来ない。
(この時点ではこの構図にカットが変わった意味が解らない)



2−2cut.
少しの間を置いて、その視聴者からは知り得ない目線の先からの視覚的情報を得た事による動揺。
それによる体の動き、震え、それでも目線は外す事が出来ない。



2−3cut.
2−4cut.
やっと目を背ける事が出来た途端、溢れ出す涙、嗚咽が押さえられずうずくまってしまう。
(カメラ、杏に併せて左へゆっくりパン)




3cut.
カメラが振り返ると、ボロボロと大粒の涙を流している椋の表情。
先に泣いていたのは椋で、杏がそれに感化されて貰い泣きしてしまった事がここで判明する。





有無。
脚本良し。
絵コンテ良し。
演出良し。
演技(作画側)良し。
演技(声優側)良し。
挿入歌良し。


例えば単発で、泣きっ面だけを静止画で見てみると、表情筋過剰な面していたりとか、やたらベタついているっつーか粘着性のスゲェ高そーな感じっつーかな涙流していたりとかで、なんだかなぁとか思えたりもしちゃうんですけれども、OPED本編次回予告含まず全体約23分のアニメーションにおける、1部品の歯車としては確実に機能を果たしているなぁとか。
そんなん思わされました今日この頃ですさ。

*1:最も、18話迄見続けているからこそ3カットで伝わる演出なのかもしれないけれども