のらみみ7話 アンドリュー・ザ・ドッグ

草薙素子と桐生一馬(違



脚本:金月龍之介中村誠
絵コンテ:佐々木奈々子
演出:佐々木奈々子



ニコ動こちら
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2392130
今回ウチが取り上げている部分はBパートから(12:00〜)



前回、「そっくりだけど赤の他人で隣同士に居候しているウサギ」のウサ吉とピョン助を塩屋翼塩屋浩三の兄弟声優が声をアテるとゆー、ピンポイントに声オタを狙ったキャスティングギャグが含まれていたりしたんですが*1、今回はもっと凄ぇモン見せて頂きやがりました。


過去、「裏の組織」に拘わっていたけど、今はそれぞれ居候キャラとして生活するアンドリュー*2(犬)とフランソワ(鶏)の1匹と1羽に黒田崇矢田中敦子とゆーキャスティング。
その二人が恰も洋画吹替の様な演技のまま、二頭身の犬と眉毛の太い鶏を演じるとゆー、別段声優の名前なんぞ知らない視聴者でも、確実にその違和感を笑いに転換して受け止められるであろう、脚本から声優の演技、見る側の人間の受け取り方をも引っくるめた手の込んだギャグ。
然し、そのクソ真面目な洋画演技が最終的に「チョット良い話」としてのオチを形作り*3、演出面でも機能しているのだから感心してしまった。



のらみみ」のアニメが始まった当初、原作未見ながら「原作が持つ面白さ」がアニメを面白くしている作品なのではないか? とか思わされていたのだけれども、実際回を進めて見ていく毎に「アニメ制作側」の細かい拘りがチラホラと見え、面白くなるべくして面白い筈の作品であると、そう思わされる。
例えば、ゲストキャラクターに単発でしか使われないBGMが普通に用意されていたり*4、毎回OP前に流れるアバンタイトルがわざわざその雰囲気に合わせ2008年現在だとゆーのにセル画で撮影していたり、ゲスト出演だと思っていたキャラのモブとしての使い方や、本編にはあまり登場しなくともやたらその行方を気にさせられるカッパのカパユキとか・・・。


作画がイイとか演出がイイとか、そーいった個々の仕事を評価するのでは無く、それぞれ全部をひっくるめた「アニメ」としてイイ作品だよなぁ、と。
毎回そんな事を思わされつつ、のらみみ見てます。

*1:ニコ動こちら http://www.nicovideo.jp/watch/sm2322906

*2:組織に拘わっていた頃は「ウィリアム」という名前

*3:以下、ネタバレ反転す→最終的にアンドリューは姿を変えて居候している少年の元へ帰ってくるのだけれども、その際少年は「声」によって姿は違っているがアンドリューである事を確信する。

*4:今回のアンドリューに関しては少なくても専用BGMが2曲ある