第三話「敵討ち!? 幕末英雄登場」

3話より、ヒヲウと才谷。

その昔、「竜馬におまかせ!」っちゅードラマがありまして。
コレがまた、時代劇っちゃー時代劇なんだけれども、坂本竜馬がジャズバンド組んだり、海を越えてフランケンシュタインが上陸してきたり、ナレーションは広川太一郎だわ、緒川たまきは可愛いわで、個人的に滅茶苦茶大好きなドラマだった訳ですよ。
ンもぉこのドラマの無茶苦茶っぷりたるや、丁度設定的なアレコレが幕末キャラから引用している共通点があるからってー訳じゃ無いんだケド、現行作品で例える所のアニメ版「銀魂」における荒唐無稽な酷面白さにも似た感覚があったんですは。


さて、ヒヲウ戦記3話では才谷と原田という実在した二人の武士*1が登場する。
彼等が何物であるか? といった疑問は劇中で判明するからどーでもいーとして、彼等が歴史上、名を残す様な行動の他に、それこそ創作物語内ではあるものの「可能性」としては、この3話以降の劇中におけるアレコレの様な事が無かったとも言い切れないんじゃないかな? とか思わされてしまう、そんな不思議な感覚の序章的に位置するエピソードでもあります。
それこそ「機巧奇傳ヒヲウ戦記」という物語が大雑把にカテゴリに当てはめてしまう所の「SF時代劇」なのにも関わらず、である。
それは、実在していた人物が登場するが故の「骨の入ったキャラクター感」だからこそ醸し出せる雰囲気ではある反面、物語の作り手が如何にその「骨」部分を調べ上げた上で、キャラクターを配置、動かしているからこそであると、その骨の構造をしっかり知った上で描かれたものなら、どんなに無茶苦茶な物語でも不思議と説得力があるものだと、そう思わされるんですわコレ。


脚本:會川昇
絵コンテ:アミノテツロー
演出:西森章
作画監督寺岡巌

*1:当時は「浪人」かしらん?