ガタカ

「ガタカ」より。

ガタカ」見ましたんで雑感。
予備知識皆無で見ると、最初の10分間、主人公が取る行動の意味が解らなく、


『何やってんのコイツ?』


みてーな状態のまま、プロローグが終わり、次に始まる主人公の回想からやっとこの物語における「そう遠くない未来」の現状と、前述した「最初の10分間」の意味が理解できるとゆー、突き放されて引き寄せられてってな感じの見せ方が、『単調に見せない為の山と谷を上手く作っているなぁ』とか思うと同時に、ある意味ソレは鞭で叩かれたりだの、ローソクを垂らされたりだの、縄で縛られたりだのに耐えたご褒美に、ハイヒールを舐めて綺麗にさせてあげるワよ的な飴と鞭コミュニケを制作側VS客でやってるみてーな? イヤ、我ながら自分自身が何言ってんのか訳分かんない比喩で無理矢理っつーかテキトーにただただ文字数増やしているだけ感アリアリだっつーのはいつもの事だからどーでもいーとしまして。





以下、簡単にあらすじ説明。
「肌の色」でも「家柄」でも無く、生まれた時点の「血液」*1で周囲からその人の人生全てが決めつけられる様な未来形差別社会において、その差別・・・というよりも未来における「常識」とも言える概念から外れ、「悪い血液」のまま生まれてしまった青年が、「良い血液」の中でもエリート中のエリートがなれる「宇宙飛行士」を目指すというお話。





例えば、日本における身分云々ちゅーと、


士→農→工→商→えた→ひにん→オタ


とかいった塩梅なんですケド、その身分制度最下底辺層に、それこそなんとか生きよう生きようとしてひーこら日々を過ごしていたらこーなっちゃっていました的に位置しちゃった挙げ句、


『アレ? 世間一般的にゃー、自分が居続けている人間的属性位置って差別ストライクゾーンど真ん中に打ち頃絶好球が飛んできた様な有様であって、それこそウチがボケーっと日中街中歩いていたら問答無用で『普通の人々』に後頭部っからバットでブン殴られ、その場で中空一回転した挙げ句ブッ倒れた所を取り囲まれて半殺し気味にリンチされても仕方ない*2のは重々十二分に自覚した上で、そんな自分の立ち位置がなんか結構居心地良いんですけどー?』


みてーな生ぬる人生っぷり極まるる腐れ駄目オタ野郎を量産してしまったっつーか単なる俺だソレ。
とかいった類の人々とは、ガタカの主人公は全く持って別思考でして、


友情!! 努力!! ・・・勝利??


とかいったネタバレ配慮故にお茶濁しを入れておきはしますけれども、恰も週刊少年ジャンプイズムに毒されたか如くのド根性で差別的位置から抜け出してエリート集団に潜入しましたやったぜこん畜生!! しかももーすぐ宇宙飛行士にもなれるぜイヤハー!!! とかいった状況が物語冒頭で確立されている最中、とある事件が起きて・・・



ってか、なんか適当にキーボード打っていたら二段階であらすじ語る羽目になっちゃってますけれども、ウチの視点だの脳だの通してココに文章挙げたらなんかこんな酷ぇ有様になっちゃってはいますが、実際イイ映画すよイヤ、ホントにコレと。
物語的にはあくまで目安的な「目標」でしかないけれども、それでも「宇宙飛行士」を目指すっちゅーだけで私的にチョッとグッと来ちゃうのよコレが。

*1:「血筋」とかでは無く、DNA的な意味での「血液」

*2:何の話かっつったらラリー・クラーク監督作品「KIDS」における90年代ニューヨークにおけるクソガキ共が取りあえずゲイを見かけただけで後ろっからスケボーでブン殴ってリンチっつーソレ&先日「絶対可憐チルドレン」見てたらそんな感じだったヨっつー話はスゲェ勢いでどーでもいーので割愛。