学園法廷

「学園法廷」より。

逆転裁判 BEST PRICE

逆転裁判 BEST PRICE

逆転裁判をPLAYした際、感心させられた事の1つに、何が何でも3日間以内で結審する「序審法廷制度」がある。
現実な話、無差別大量殺人テロをやらかしておいた挙げ句、その事件の根本的位置に居た人物に死刑判決が確定する迄に10年以上時間が掛かったりしたとゆーのに、逆転裁判における判決は何がドォあっても「3日以内で決まる」のであり、その「ゲームだからこそ」な現実には有り得ない設定がPLAYする側にとって程良い緊張感や、目まぐるしいながらも飽きたりダレたりする余裕の無いストーリー進行に繋がっている様に感じられたものだったりしたのですってな塩梅なのですよと。


学園法廷 (アクションコミックス)

学園法廷 (アクションコミックス)

さて、ンな訳で「学園法廷」です。


日本で唯一、「学生間裁判制度」を実施している学園において、弁当が盗まれたりだの、校長の銅像に落書きされただの、バカップルの痴話喧嘩だの、ソレがどんなに些細な事であろーが揉め事は裁判で、それも学生判事の、学生検事による、学生弁護士達が法廷で白黒付けるとゆー、現実に有り得無ぇ事この上無いんだケド、まぁ漫画だから別にあってもイイんじゃね?
みてーな内容です。


多分に、出版された時期っから連載されていた時期を予想して思うに、上記「逆転裁判」ありきで生まれた漫画なのだと思う。
然し、だからと言って


「ああ、パクリね」


等とゆー、身も蓋も無ぇ一言で切り捨ててしまうのは、例えばソレは合戦において


「やぁやぁ、我こそは〜」


と名乗りを挙げている真っ最中の武将に対し、文字通り問答無用と弓矢なり火縄なり投擲なりな飛び道具でブッ殺そーとする様なものではないだろーか?
いや、っつーか、そんな文永の役におけるクビライ軍の


「いや、そんなん言われてもニポンジン何言ってるか分かんねーし、
取りあえず敵の大将っぽい感じの奴がノコノコ1人で先頭に立ってなんか的になってくれているんだから遠慮無く殺しといた方がイイよね?」


的なリアクションなんぞはどーでもいーとして、「学園法廷」である。
コレは「コミックハイ!」とゆー、割とマイナーげな月刊漫画誌に連載されていたんですが、1話約30ページという枠組みの中、キッチリとその30ページ内で、事件発生〜裁判開始〜判決迄の1エピソードを描いているのである。
中途半端に単発エピソードを読む読者の事を考えれば当然とも言える形式での連載ではあるけど、それにしたってそれが「裁判だけ」なのなら兎も角、1話を1つの物語として30ページに収めているのに、先の「序審法廷制度」と同様の感心を思わざるを得なかったんですはコレがと。
ってな訳で結構割とオススメ。
探せ、見つけろ、読め。