EVIL HEART

「EVEL HEART」1巻より。

コレを書いている人は、バイク便の仕事をやっている。
バイク便の仕事というのは一見、速く走れば速く走る程、それが売り上げに繋がり、結果、給料が良い様に見える。
それは間違っては無い。
間違っては無いのだが、正解とは言い難い。
そういったシンプルな見方で捉え、仕事をしていると、大体1年もしない内に事故に遭い、結果、速く走ってプラスアルファになった分を差っ引いてもマイナスになってしまうからだ。*1


必要以上に急がず、かといって遅くは無く、道に存在する「流れ」に逆らわず、寧ろ、その人の走りで周囲に適正な「流れ」を作ってく様な、そういった走り方をする「上手い人」ってのが職業ドライバーや職業ライダーには多くは無いがチラホラと居る。


この「上手い人」ってのは「自分がこう走りたい」よりも「自分の周囲がどう走りたい」かを常に探り、それによって見えてくる「自分が通れて」「周囲に疎まれない」道筋を瞬間瞬時に判断し、赤信号に突っかかって止まっている時間は最小限に、川の水が流れ続けるかの様に走る。




さて、「EVEL HEART」である。

EVIL HEART 1 (ヤングジャンプコミックス)

EVIL HEART 1 (ヤングジャンプコミックス)

EVIL HEART 2 (ヤングジャンプコミックス)

EVIL HEART 2 (ヤングジャンプコミックス)

Evil heart 3 (ヤングジャンプコミックス)

Evil heart 3 (ヤングジャンプコミックス)



あ、『合気道』と上で言った『上手い人』ってのは似ている感じだな。


と、そう思わされた。

「相手に合わせるんだ 相手が一番やりやすいように」

合気道だけじゃない 相手に気持ちを通わせる事はすごく大切なんだ」

と、劇中の台詞を引用するとこんな感じ。
バイク便だけに限らず、殆ど全ての自分と他人とが一緒に在る環境で言える事だよねコレ。

*1:尤も、事故を経験する事で身に付く事は多大に有るのだが。