いわせてみてえもんだ

「いわせてみてえもんだ」より。



コレは良いラブコメだ!
と、スゲェ素直にそう思わされましたですさ。

いわせてみてえもんだ (ヤングガンガンコミックス)

いわせてみてえもんだ (ヤングガンガンコミックス)




ンまぁ、大体どんなん内容かはココ行って、
「ギャラリー」→「いわせてみてえもんだ」で読めますんで*1、ソッチ見て貰うとして、
何は兎も角、「いわせてみてえもんだ」は良いラブコメなのである。


本編のヒロイン「宮崎トモ」は主人公「吉川ヨシオ」を見ていない。
吉川ヨシオの外見を通して「秀作」を見ている。
吉川ヨシオはそれを知りつつも、「それでもいつか」と思い、その状態を受け入れてしまう。
一方は盲目に我を通し、一方はソレを容認してしまっているが為、お互いが相互不理解である事を理解出来る筈も無く、彼氏彼女という関係の筈なのに曖昧で不安定な付き合いを続けてしまう・・・。



例えば、似ている様な違うよーな類に「香奈、頭をよくしてあげよう」における「僕」が「香奈」に対して、素晴らしい*2映画や本を与えるのだけれども、香奈はソレを受け入れている訳で無く「僕」自身を受け入れているのに、当の「僕」はソレでは駄目だ、香奈を変えてあげなければと思いこんでいる有様だとか。*3
例えば、似ている様な違うよーな類に「恋の門」序盤におけるアート思考な漫画を描く「門」と、オタク嗜好な漫画を描く「恋乃」とが互いに理解出来てないのに、性欲だのビジュアルだのといった利欲的な意味合いを持って互いを求める様だとか。




互いの理解出来る出来ないを、有り体に「違う人間だから」と言ってしまえばそりゃそーなんだけれども、だからこそ悩んだり凹んだり泣いたり無駄に走ったりする様は面白い。
有無、やはり「いわせてみてえもんだ」は良いラブコメなのだ。

*1:とは言え、コレ、単行本版とは結構色々違っていますし、webに掲載されている方は途中迄だったりするんですが。

*2:と、「僕」が思っている

*3:結構な勢いで個人的解釈入りまくりですけどコレ。