ゴル語録

namasutenohito2006-06-26

「カッコイイとは、こういうことさ。」


とは「紅の豚」劇場公開時におけるキャッチコピーだったりしますが、そのキャッチコピーにうんうんと複数回頷きつつ納得出来てしまう類の人間ならば解るであろう。
例えば、ソレは森山周一郎の声で喋るポルコ・ロッソだったり、大塚周夫の声で喋るチャールズ・ブロンソンだったり、富田耕生の声で喋るアーネスト・ボーグナインだったり。
女子供にゃー解りゃし無ぇだろうし別に解って貰いたいとも思わないが、本当にカッコイイってのは容姿など超越した所に有る、男臭さがプンスカ臭う様な、齢によって皺や肌に刻み込まれた、酸いも甘いも知ったが故に発言出来る様な比喩の聞いた台詞や皮肉の賜物ものだと。
私的にゃー、そんなん思う訳ですはと。



さて、画像はゴルゴ13文庫版8巻収録の「AT PIN-HOLE!」からである。
このエピソードにおいて、ゴルゴは緊急に「1キロ先のフットボール」を撃ち抜ける特別製の銃と弾丸を必要とし、銃職人デイブ・マッカートニーに3時間という短時間で銃を作成させ、それを受け取った後のやり取りが画像のソレである。


ゴルゴが


「ありがとう……」


と、デイブの仕事に対し、礼を発言しているのも中々に珍しく、注目したい所だが、ソレに対するデイブの笑顔と


「あすの新聞を楽しみにしていますよ!」


との台詞が遠回しではあるが、自分自身の果たした仕事に対しての絶対的自身と、それに対してゴルゴがどう答えてくれるかの結果を既に解りきったが如くの発言が、「カッコイイ」と、そう感じさせるのである。

ゴルゴ13 (8) (SPコミックス)

ゴルゴ13 (8) (SPコミックス)




気付かぬ内に、姿形の「カッコイイ」に囚われすぎて、本質的に「カッコイイ」と感じられる物を見失っていたりしないかい?