メメント
- 出版社/メーカー: 東芝デジタルフロンティア
- 発売日: 2006/06/23
- メディア: DVD
- 購入: 4人 クリック: 139回
- この商品を含むブログ (270件) を見る
見終わって、即最初っから再度見直しつつ思った事はとゆーと、確かにこの題材だったらパク・・・基、オマージュの一発二発でもヤリたくなるわなぁとかいった次第でして。
主人公のレナード(ガイ・ピアース CV:小山力也)の「10分しか記憶が保てない」という設定は形や範囲を変えて、ウチの知る限りだと、ストーンオーシャンのミュッチャー・ミューラー、ef - a fairy tale of the two.の新藤千尋*1に使われており、多分これらのキャラクターはこのメメントという映画ありきで作成されたキャラクターであると想像出来る。
だからと言って、ソレは本家のメメント自体に被害を与える様なものでは無く、それぞれが「同じ様な設定」をそれぞれのストーリーテラーが「俺だったらこうやって使う」と言わんばかりに昇華させているのが好印象。
然し、本家メメントは結末から始まって段々過去へと、時間軸が逆に進行していく構成で編集されており、それによって見ているコッチが今は映画が始まって何分位過ぎたのか、もうそろそろ終わりなのかどーかが解らなくなるのに加え、今まで見た内容の記憶の整理が出来ぬまま、物語は過去へ過去へと戻っていくので、主人公のレナード同様の混乱を与えられる。
と、ゆー所がオマージュ作品等のソレとは全く別の作りになっていて、好印象どころか多分ウン10年経っても逆に「忘れない」作品であると、そう思わさせられる。
何にしても金と人と時間を使ったド派手な映画ってー感じの作品ではなく、一人の人間が脳味噌かき混ぜまくった挙げ句捻り出したが故に出来上がった映画っつー作品が好きならば見とけやと。
*1:最も、ウチが知っているのはアニメ版の範疇であってゲーム版は未PLAYですが