青年のための読書クラブ 1巻

女子校。
更にはミッション系とくれば、我々男子は例え齢が三十路に達していようとも、淡く甘酸っぱいソレを、オトコノコの誰もが実は密かに隠し持っている乙女回路を全域フル稼働させ、その外宇宙が如くの神秘と未知で最後のフロンティアっぷりに夢想は膨張拡大し続けることを止めない有様なのである。
・・・ホントだよ?
・・・あと、ウチだけじゃないよネ?
・・・。


さて、「青年のための読書クラブ」です。
女子校です。
ミッション系です。
スタート前からタコメーターはレッドゾーン突入な状態であり、クラウンの奴等と一戦交えずして
「そろそろモーターのコイルが暖まってきたところだぜ・・・?」
ってな状態でもあります。
少し落ち着きましょうか俺。


閑話休題、深呼吸。
仕切り直してはっけよい。


さて、「青年のための読書クラブ」です。


少女達は見下し、憧れ、夢想し、裏切り、嫉妬し、恨み、戦い、悟り、日々を送る。
学校は世界で社会であり、世界で社会なのだと思い込んでいた学校を一定期間の後、少女達は去っていく。
去る事で世界も社会も外に広がっていて、それ迄、自分の居た空間が狭かった事を思い知る。


この様に女子校でミッション系がギスギスだのドロドロに満ちあふれた物だとしても、我々男子読者は『それはそれで良し!』とその閉ざされた世界と社会を楽しめるものであろうと確信する。
著者のタカハシマコはカバー裏のコメントにおいて、

通った者にとっても女子校とは夢の存在です

と言っているが、通って無い、通う可能性すら無かった者にとっては夢そのものだわなぁと、そんなん思わされる次第です。