13期4話「なかとそと」



脚本:山田由香
絵コンテ:六反田等
演出:赤城博昭
作画監督&原画:一居一平


昨日の「おじゃる丸」は最近、個人的に気になっているアニメーター「一居一平」作画監督&原画回でした。
さて、そんな訳でどんな所が気になったのか、一居一平氏の特徴が出ているであろう部分をば抽出。
先ずは前半、本田先生の足バタバタ。

5枚リピート




こちらは4枚リピート。
エフェクトの為か、もっと動いている様に思えました(笑)



おじゃる丸12期11話「夢だった」(作画監督&原画:一居一平)でも上記の本田先生と似たようなマコトさんの空中足バタバタリアクションが見られたので、今後もおじゃる丸でこういったアクションが出てきたら氏の仕事と思って良いのかも。




次は中盤、石清水君の回想。
ビッと動いたかと思ったら、スパっと止まった後「クラ〜〜ス委員!!」でジンワリ動いてキメ。
石清水君のキッチリカッチリしたキャラクターに沿っているんだかはみ出しているんだか分からない作画だけれど、兎に角カッチョエエから良し!!











子鬼達が木陰から飛び出すシーン。
普段のおじゃる丸フォーマットだと3枚で済ませる(A地点→エフェクト化→B地点)場合が多いんですけど、モォ、出来る限り普通に登場させたく無いんでしょうねぇ(笑)
着地における重力慣性とソレを振り切って、おじゃる丸に向き直す子鬼達に拘りを感じまくりです。









ちなみにコチラは12期16話「オカメのすごいプリン」より。
子鬼達の登場シーン。
同じく氏の作画監督&原画回。
こちらはプリンに変装(仮装?)している為か、色エフェクト化も無しで登場。
プリンになっているからか、やたら軟体感があるのと、そしてやっぱり普通に登場させたく無いんだろうなぁ感がヒシヒシと伝わってきます(笑)








取りあえず今日はこんな所で。

第九話「激闘!父ちゃんはどこだ」

仕事をしているのならば「手際」で己の成長を実感した事は誰にでもあると思う。
以前経験した事を正確に素早く、ハタマタは以前とは異なる事態に臨機応変を効かせて対処出来た際、


『お、なんか俺って成長してんじゃね?』


とか思っちゃったりするアレです。


さて、ヒヲウ戦記九話。
この回は「手際」を見せてくれるんですよ。
Aパート冒頭、山車で崖を渡る為の橋を作るんですが・・・







その橋の完成迄に約45秒。
コレがラピュタだったら5秒オーバーでパズーはドーラに置いてきぼりにされて即終了。
ドーラ達が飛んでいってしまった方向の空をただただボー然と眺めるパズーの背中を映しつつ、何処ぞの少年少女合唱団が『あのちーへいーせーんー♪』と歌い出しスタッフロールが流れ始める前代未聞の状況に陥るトコロですがっちゅー話は脱線気味なので閑話休題


この回より以前の6話でヒヲウ達は「橋造り」よりかは未だ視聴者視点的に簡単だと思える「峠越え」をしているんですが、その6話だと「峠越え」自体がエピソードの主題でもあって、物凄く苦戦します。
けれども、この9話冒頭では45秒で支度・・・じゃなくて橋造りを終え、渡っている最中に追っ手の忍者達に襲われるにも拘わらず、難なく渡り逃げ延びる。
更に、Bパート冒頭ではヒヲウがものの20秒で木彫りフクロウの彫刻を仕上げてしまう「手際」のシーンも。




さて、何故この回ではこれ程迄に「手際」を描写するのか?
サクっと自分なりの答えを言いますと、「パワーアップの回だから」なんですよね。
Bパートにおいてヒヲウ達は、そのパワーアップアイテムこと、エレキテルを発見し、炎*1に組み込みます。



サァサァ、お立ち合い。
「手際」を2度も見せつけた後に新装備による「パワーアップ」がされた訳だけれども、アニメでコレをやっているって意外とスゴい事なんじゃないかしらん? とか、私的に思いまして。
というのも「物語の進行上的必要に駆られて」だとか「劇中、ドラマチックにキャラクターが向上*2して」*3といったパワーアップはよくよく目の当たりにしますけど、『日々鍛練していたからであろう』と、視聴者が納得出来る「手際」を見せ、その現実的な向上があったからこそ目に見えて分かり易いパワーアップアイテムが与えられる。*4
その絵面に「第二段階目の仕事に移行させる」というコレ↓をなんとなしに連想させられたのよね。
http://d.hatena.ne.jp/nakamurabashi/20100402/1270134986


脚本:會川昇
絵コンテ&演出:森邦宏
作画監督神志那弘志


*1:主人公達の巨大カラクリロボットね。

*2:or成長or進化

*3:あと、作品によっては定期的に玩具を出し続ける事で商売を成立させなきゃいけないっちゅーのもあるけどねー。

*4:いや、勿論「物語の進行上的必要」なアイテムでもあるんだけれどもね

青年のための読書クラブ 1巻

女子校。
更にはミッション系とくれば、我々男子は例え齢が三十路に達していようとも、淡く甘酸っぱいソレを、オトコノコの誰もが実は密かに隠し持っている乙女回路を全域フル稼働させ、その外宇宙が如くの神秘と未知で最後のフロンティアっぷりに夢想は膨張拡大し続けることを止めない有様なのである。
・・・ホントだよ?
・・・あと、ウチだけじゃないよネ?
・・・。


さて、「青年のための読書クラブ」です。
女子校です。
ミッション系です。
スタート前からタコメーターはレッドゾーン突入な状態であり、クラウンの奴等と一戦交えずして
「そろそろモーターのコイルが暖まってきたところだぜ・・・?」
ってな状態でもあります。
少し落ち着きましょうか俺。


閑話休題、深呼吸。
仕切り直してはっけよい。


さて、「青年のための読書クラブ」です。


少女達は見下し、憧れ、夢想し、裏切り、嫉妬し、恨み、戦い、悟り、日々を送る。
学校は世界で社会であり、世界で社会なのだと思い込んでいた学校を一定期間の後、少女達は去っていく。
去る事で世界も社会も外に広がっていて、それ迄、自分の居た空間が狭かった事を思い知る。


この様に女子校でミッション系がギスギスだのドロドロに満ちあふれた物だとしても、我々男子読者は『それはそれで良し!』とその閉ざされた世界と社会を楽しめるものであろうと確信する。
著者のタカハシマコはカバー裏のコメントにおいて、

通った者にとっても女子校とは夢の存在です

と言っているが、通って無い、通う可能性すら無かった者にとっては夢そのものだわなぁと、そんなん思わされる次第です。

三国志 第一部・英雄たちの夜明け」「三国志 第二部・長江燃ゆ!」を作業片手間視聴しました。
マンガだったら「つのだじろう」か「さいとう・たかを」辺りを連想させる渋いキャラデザイン。
話題作りとゆー側面もあっての渡哲也(曹操孟徳)という大物俳優を声優起用なのだろうけど、それにしたってギラギラとした野心を包み隠さない様な芝居を見せたかと思えば、人間臭く命乞いしたり、恰も
「声優は『役者』の一部」
との大塚周夫の言葉を思い起こされるかの様な名演。
他にも、あおい輝彦が「矢吹丈」という固定概念を払いのけてくれたかと思えば、青野武が「ジャイアントロボ 地球が制止する日」ばりにノリノリに張った声芝居をしてくれてるわ、そもそもこちらが元祖「英雄伝説」なのだからと言わんばかりな洋画吹替ベテラン勢揃いなキャスティングに説得力満載。
そして、1部冒頭から大量の馬、馬、馬。馬作画!! ウマ越!!(注:参加していません)

画像は1部冒頭、大将らしき武将が一発の弓矢で狙撃され、混乱する黄巾賊の図。
ンもぉこの時点で馬が個別にアタフタと大将を取り囲むんだけど『何をドォしたらイイの?』 ってな混乱っぷりが表現される様に動いていまして、パッケージ表記を引用するに「SPECTACLE ANIMATION」と自称しているだけの、イヤらしく言い換えれば「金掛かってまっせ、ダンナ?」っちゅー感と、三国志知識に乏しい自分としては血みどろ&首チョンパまみれのヴァイオレンス*1総集編映画*2として全編コレ死角無しってな有様で、結果的にPC作業中断、本格視聴体制に切り替えた挙げ句、一部二部を終わった後で窓が明るくなってる有様に気付き、


『何やってンだ俺・・・orz』


とか思い知った挙げ句、泣きっ面に蜂ゾーンへ自ら足を踏み入れるかの如くに以下、「第二部・長江燃ゆ!」EDスタッフロールから原画スタッフリスト抜粋。


羽根章悦(はね よしゆき)
高橋信也(たかはししんや)
堀川留子(ほりかわ とめこ)
横山健次(よこやま けんじ)
星川信芳
松原京子
山下高明(やました たかあき)
森利夫(もり としお)
清山滋崇(きよやま しげたか)
田辺由憲
加々美高浩(かがみ たかひろ)
うるし原智志(うるしはら さとし)
青鉢芳信
八島善孝(やしま よしたか)
大倉雅彦(おおくら まさひこ)
宮原直樹(みやはら なおき)
小林賢次
なかじまちゅうじ
稲上晃(いながみ あきら)
福田道生(ふくだ みちお)
柳瀬譲二
長縄宏美
直井正博
山崎展義(やまざきのりよし)
半田由利
小林一三
新井浩一(あらい こういち)
爲我井克美(ためがい かつみ)
濱洲英喜(はます ひでき)
よしもときんじ
三木佳人
阿部順子
芹田明雄
佐藤郎
谷平久美子
福井智子
花輪弘昌
沼子哲也
渡邊敏雄
荒木伸吾(あらき しんご)


ンもぉ、なんちゅーか知らない名前だった人でも。wikiとかに詳細載っているかしらん?と検索する度にズッコケてしまうかの様な90年代前半当時における新旧東映系アニメーター全力投入っぷりに『コレは原画スタッフリストを作成せねば!!』と、突き動かされたこの気持ちが分かって頂けますでしょうか?
ンな訳で何は兎も角オススメですんで機会がありましたら是非に!!

そうそう、最後にもいっちょ。
二部の中〜終盤辺り、関羽曹操を見逃す下りで疲労困憊した馬、兵士、そして現れる関羽の作画描写が素晴らしかった。
取りあえず私的にゃ、濱洲英喜と予想。
こちらの2:40〜辺りです。
D



劇場版アニメーション作品「三国志」 [DVD]

劇場版アニメーション作品「三国志」 [DVD]

*1:所々にあるヴァイオレンスやら退廃感のある絵面は「北斗の拳」と繋がる部分も多いですヨと。

*2:アクマで「三国志」の総集映画とゆー意味で、元々TVシリーズがあったとかそーゆー意味じゃありませんヨと。多分に詳しい人っからすれば削られているエピソードとかいっぱいありそうだし。

1話「ジャングルの仲間」

DVDが安値で転がっていたのと、関修一のパッケージイラストに惹かれて
ジャングルブック 少年モーグリ」をばサクっと購入。
で、1話を見てみた訳ですケド、元々ディズニーが先にアニメ化していた影響もあってか、カートゥーン寄りにデザインされた動物達の芝居がなんと申しましょうか、海外の料理を作ろうにも国内では調達出来ない材料があるにも拘わらず工夫と代用で仕上げてみました的な、本来のものとは違っているのに美味しく頂けますっちゅー感じかしらん?










動物キャラの表情やボディランゲージを含めた芝居もさることながら、全体的なキャストや台詞回しもどこか洋画吹き替えじみた所があって、良い意味で日本のアニメっぽく無い部分がありましたヨと。
ンな訳でどうぶつアニメ好きでしたら是非。


脚本:藤本信行・渡辺麻美
演出:矢吹公郎・黒川文男
作画監督:坂巻貞彦・遊佐和重
*1


少年モーグリ DVD-BOX1

少年モーグリ DVD-BOX1

*1:第1回放送は1時間スペシャルの為、EDクレジットが1〜2話共通。

ぐりと ぐらの しゃんぐりら

のねずみの ぐりと ぐらが、いえで じぶんたちの えほんをよんでいると、


「イヤ然し、ワシ等もデビューっから数えて来年で四十周年じゃろう?
 そろそろイー加減、千葉のクセして東京とか名乗っている
 浦安のネズミばりにワッショイされてもイイ頃だと思うんじゃがのォ」


と ぐり。
すると ぐらが


「いやいや、兄さん。そんな事言っても
 ウチ等は元々、絵本とドラマCDっ位のメディア展開でしょう?
 初っぱなからモノクロとは言え、フルアニメーションで
 デビュー、尚かつチューバッカばりに蒸気船を運転するとゆー、
 奴の芸当見せつけられたらそりゃー世界中のガキ共は
 猫にモンプチ 犬にペティグリーチャムってな具合で
 浦安鼠に飛びつきますのも仕方が無いかと思いますよ」


と ぐら。
すると ぐりが


「ンだったら何か? ワシ等も奴に対抗するにはここいらで
 一念発起してアニメ化せなイカンっちゅー事かの。
 んじゃ、取りあえずプロダクションIGと
 京都アニメーションとどっちにアポ取れば良いかのォ?」


などと りそうと げんじつを こうりょしない、
それでいて アニオタな はつげんを するので


「普通に冷静に身分をわきまえた思考の上、
 『あにまる屋』辺りが無難かと思いますよ。
 アソコは『だるまちゃん』をアニメ化したりしていますし」


と ぐらは あくまで ぐりの きげんをそこねず、
それでいて かのうせいが すこしでもある
やはり、アニオタな ていあんを しました。


「あの達磨のクセして手足が生えてる矛盾達磨野郎、
 ワシ等より先にアニメ化しとったんかッッ!?
 そもそも『達磨』という単語は放送禁止用語なクセしてのォ〜〜。
 然し、ソレはソレとしてこの『フイチンさん』はエエ塩梅よのォ〜〜。
 何がエエかって、糸目が開くとクリっとした感じの目になるのがエエ塩梅よのォ〜〜。」


と ぐり。
すると ぐらは


「いやいやいや、兄さん。
 今日日、誰もが誰も乙武さん的意味合いで
 『達磨』って単語使いませんから大丈夫なんですよ。
 最も、兄さんが満州へ行ってた頃でしたのなら乙武さん的な
 『達磨』って使い方が一般的だったんでしょうけど。
 まぁ、ソレはソレとして確かに『フイチンさん』は良いですね。
 何が良いかって、そのタイトルだけで仄かにエロス風味な
 聞き間違いをしてしまったが為にあらぬ妄想をアレコレ
 抱いてしまうのが良いですよね。」






以上。
多分続きません。

該当車両不明

namasutenohito2009-11-26

もいっちょ「侍ジャイアンツ」3話より、
美波理香のバイク。


恰も「大脱走」におけるスティーブ・マックイーンを彷彿とさせる様な、
ジャンプ&ブレーキターン。
まぁ、あの映画を見たのなら誰しも真似したくなるだろーなーそりゃ(笑)